04661-170130 パイロット「コクーン」は万年筆を持つ位置を2通り選択できるデザイン
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先日購入したパイロット万年筆「コクーン」を使っていたら、卒業生からの質問。「価格帯としてはラミーのSAFARIに近いですが、どんな特徴がありますか」
コクーン | 筆記具 | 万年筆 | 万年筆 | 製品情報 | PILOT いい質問です。
両者、想定されている持ち方が異なると思います。
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shioの万年筆を周囲の人に貸すと、人によって持ち方はさまざま。
最も多いのは、ニブ(ペン先)のすぐ上を持つ人。ペンが垂直に近く立ちます。ボールペンに慣れた人の持ち方は、だいたいこれ。Lamy SAFARIはそのような持ち方を想定しているようです。ニブのすぐ上の部分が三角錐の形状をしていて、ちょうど親指、人差し指、中指の3本でグリップするようにデザインされていますから。
一方、パイロット「コクーン」は、ニブのすぐ上の黒い部分に滑り止めの湾曲がついています。ここをホールドして立てて書くことが想定されていることがわかります。
そしてもう一つ、ペン軸とキャップを接合する段差のさらに上に、1.4cmほど、樹脂の部分があります。万年筆を使うならぜひこの部分を持ってみていただきたい。
あらかじめ申しますが、持ち方なんて個人の自由です。でもね、ここを持つと万年筆が寝て、ニブが平らに紙に乗る。安定し、筆圧ゼロでサラサラサラサラ。滑らかにインクが引き出されていく快感を味わえます。さらに、ニブの弾力を感じて筆跡に抑揚をつけ、味のある文字を書けます。
1万円以上の万年筆の場合はニブが金でできていて柔らかいので、弾力が大きい。数千円の万年筆のニブはスチール製なので、硬めで弾力は小さい。それでもパイロット「コクーン」はスチール製でありながら弾力を楽しめる味付けなのが素晴らしい。
つまり、コクーンは、立てて書く持ち方にも寝かせて書く持ち方にも対応可能な設計がなされているという証拠。実際、shioはその樹脂の部分を持って、寝かせて書くスタイルで快適に書けるからこそ、コクーンを気に入ったのです。
shioは他の万年筆もすべて、キャップとの接合部やネジ切りの上を持って書きます。筆圧ゼロでサラサラ、ヌラヌラ。インクが引き出されていく感覚。中でもパイロットの「フォルカン」ニブは非常に柔らかいので、微妙な筆圧をコントロールすることによって、太く、細く、滑らかでメリハリのある筆跡の文字を書けます。
そんな万年筆の醍醐味を安価に楽しめるのが、コクーンの素晴らしさです。
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